ちば菜の花会は千葉県全域の男女共同参画社会の実現を目指して、講演会・学習会、地域交流会、懇親会、会報発行などの活動を行っています。
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ちば菜の花会2016講演会PartⅡ「女性と憲法~女性の貧困化を防ぐために~」ご報告
御礼とご報告がたいへん遅くなってしまいましたが、おかげさまで、9月に行われた2016年ちば菜の花会講演会PartⅡは40名ほどの方々が参加され、無事終えることができました。
ご参加のみなさま、講師の宮本みち子先生、またご協力いただいた関係各所のみなさま、ありがとうございました。

すでに配布されている会報誌に掲載されていますが、世話人の柳沢さんから詳しいご報告がありました。
非常に重要な内容ですので、一部省略したうえで、こちらでも紹介したいと思います。

女性と憲法 Part Ⅱ 女性の貧困化を防ぐために

講 師:宮本みち子さん(放送大学副学長・本会会員) 
日 時:2016年9月24日(土)14:00~16:00
会 場:千葉市男女共同参画センター
主 催:ちば菜の花会 / 後 援:千葉市 
司 会:仙波 慶子(ちば菜の花会世話人)


【第1部 講演】
女性の貧困問題
 日本は欧米に比べて女性の貧困が顕在化するのが遅かった。(1990年代、欧米では1970年代)。 
*日本の貧困
 先進国に共通の問題となっている。
 貧困率の上昇 2012年:16%(先進国の中で、米についで高い。欧州や豪より高い)
 貧困を国が意識し始めたのは、2000年代の半ばを過ぎてからである。相対的貧困状態にある子どもは6人に1人と言われている。これまで日本で子どもの貧困の実態を明らかにする目的で実施された調査はない。昨年スタートした「子ども貧困対策法」で、実態を調査をすることが義務付けられた。1985年にも12%の子どもは貧困だったが景気のよい時代には社会問題として意識されなかった。今このように問題視されてきたのは、経済状況が悪化して貧困が見えやすくなってきた事による。
*誰が貧困者か
 ・男女比:25~60歳の勤労世代は大差なし。65歳以上だと女性が男性より5~10ポイント高い(家族構成で違う)
 ・高齢者の貧困率は20~30%(団塊の世代もかなりの格差がある。年金の差もある)
 ・高齢夫婦は20%、高齢単身女性は50%強(非婚による男女単身者の貧困率も高い)
 ・勤労世代では単身者の貧困率が高い(40~65歳壮年期の一人暮らしに格差大。男性が多い)
 ・母子世帯の貧困率は60%
*貧困者の増加の理由
 ・「失われた20年」の日本経済の不振(バブル崩壊、リーマンショック、3.11)
 ・社会保障制度による所得再分配が不十分。しかも、年金・医療・介護の維持が難しくなりつつある
 ・家族の絆が弱くなり、家族からの経済支援が低下
 ・非正規労働者の増加(既婚のパート労働者だけでなく結婚前の女性で増加)
  雇用保険、年金・医療保険制度に加入できない人の増加
 ・生活保護を必要とする人を充分カバーできない(必要な人の20%に満たない)受給者は、高齢者だけでなく現役勤労世代(特に20代)で増加している(ワーキングプアの存在)
 ・最低賃金が低く抑えられてきたこと。最低賃金額<生活保護支給額・・・近年是正の方向
*貧困の実態
 貧困には、絶対的貧困と相対的貧困の二つの定義がある。先進国の貧困においては絶対的貧困対策だけでは問題は解決しない。
*母子世帯の現状
 ・母子のみ世帯755,972世帯・80.6%は就業(ヨーロッパに比べ働いている例が多い)
 ・非正規が52.1%(パート、アルバイト等が47.4%)
 ・母の平均年間就労収入は181万円(父子世帯は360万円)
 ・母のパート、アルバイト等の平均年間就労収入は125万円(正規職270万円)母子世帯の多くが就業していながら、経済的には厳しい状況
 ・働いていない母の9割近くが就業を希望(内4割は求職中)
女性の貧困・子どもの貧困と家族政策(女性の貧困と子どもの貧困はセット)
 ・日本の社会保障制度は、年金・医療・失業保障中心で家族支援は極めて弱体
 ・男女間の賃金格差は大。女性が主な生計維持者となることが想定されてない
 ・子どもの養育・教育費は親の責任とされ、賃金からの支払いのみに委ねられた制度では、貧困な母子世帯を救済できない。
*日本における女性の貧困化・下層化
 ・2000年代、これまでの均衡が崩れ一家の支え手である配偶者を得ることができない女性が増加。女性にとってのセイフティネットはない。非婚化は経済格差と一体となって進んだ。

【第2部 話し合い・質問】
 以下省略
会場のみなさんから活発にご質問、ご意見が出ました。アンケートには、「日本の女性の貧困の状況や理由がよくわかった」「現状の社会を改めて考えさせられ、今後も勉強していきたい」など、たくさんの感想が寄せられました。
 (記録:世話人 柳沢泰子 市川市)
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