ブログ ちば菜の花会

ちば菜の花会は千葉県全域の男女共同参画社会の実現を目指して、講演会・学習会、地域交流会、懇親会、会報発行などの活動を行っています。

ちば菜の会講演会2013 「福祉と男女共同参画」ご報告

暑い夏もようやく終わり、気がつけば肌寒くも感じられるこの頃です。
季節の移り変わりの早さに、戸惑っているうちに、歳の暮れもあっという間にやってくるのかもしれません。
12月には地域交流会&講演会を八街市で行います。
ぜひぜひ、お近くの方はご来場いただければと願っております。

さて、報告がたいへん遅くなってしまいましたが、6月の恒例の講演会の報告をいたしたいと思います。
森田明美先生のお話しは、女性の働く場から離脱を生み出す社会の問題点とその解決策について、そして私たちにできること、やらねばならないことまで及び、とても力強いものでした。
会報にも掲載した報告を、こちらにも転載いたします(一部、変更あり)。

ちば菜の会講演会 2013
福祉と男女共同参画 ~働きながらの子育てと介護~


日 時:2013年6月22日(土)14:00~16:00
場 所:市川市男女共同参画センター AB室
講 師:森田明美さん(東洋大学教授)
共 催:市川女性の集い連絡会  後援:市川市
参加者:41名
司 会:柳沢 泰子(ちば菜の花会世話人・市川女性の集い連絡会長)


【講演概要】
1. ジェンダー課題と社会福祉―労働、教育、保健医療からの孤立
① 出産後に働き続けられない社会(保育所への待機児童がH24年4月の1.8倍)
② 女性の貧困⇒こどもの貧困へ(中間所得の半分以下)
③ ひとり親化(無職の状態で離婚するので貧困へつながる)
④ 高齢期の貧困
2. いじめ・虐待・DVなど暴力の増加と社会福祉
① 孤立を生み出す不安定な関係(コミュ二ケーション力の不足)
② 体験と想像力の弱さを補強する社会的な支援の弱さ
③ 人権思想の低下(人権=戦い続けなければ得ることは出来ない)
3. 日本の社会福祉支援の中に潜む課題
*社会福祉の目的とは、その人がその人らしく生きる事が実現できる社会。
① 法律で整備しない日本の政治と市民性の弱さ
② 保護と健全育成しか持ちえず、中間層への支援が弱い社会福祉制度と、家族は善であるいう認識のもとに家族への不可侵を装った社会福祉支援者たちの発想の限界。
③ 地域で生きることを支える視点の弱さ(暮らしを支える予防と回復支援の構築が必要)
④ 「つなぐ」という考え方の弱さと仕組みの不備(例:医療⇒福祉、家庭⇒保育園等)
4. 社会福祉が失った暴力のない社会・ジェンダーフリーな社会を作り出す決意
5.女性の就労形態によってどれくらいの生涯賃金差ができるか。
就労継続型の人は2億7千万円 、出産後パートで再就職型の人は約5千万円。 

女性が結婚・出産により就労から離れることにより、一人親家庭、高齢女性の貧困を生み出している。社会的な整備がまだまだ整ってはいないが、女性が当たり前に働く社会の実現が貧困のない幸せな社会になる。
最後に、皆様のお力で子ども達や若い子育て中の方々に高齢期をどう生きていくのか繋いでいくような活動をぜひお願いしたい。

*参加者からは「生涯賃金について大変興味深かった。女性が働き続けられる社会づくりのために男女共同参画をパワーアップして推進していかねばと思った」などの感想文が寄せられました。
講演後、森田先生を囲み19名が参加し懇親会を行ったが、和やかにまた講演をさらに深めるような交流をもつことができました。
スポンサーサイト

テーマ:千葉県 - ジャンル:地域情報

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://nanohanakai.blog50.fc2.com/tb.php/175-065461e5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad