ブログ ちば菜の花会

ちば菜の花会は千葉県全域の男女共同参画社会の実現を目指して、講演会・学習会、地域交流会、懇親会、会報発行などの活動を行っています。

フォーラム2009報告:第2部 対談

フォーラム2009報告の第2回目は、第2部のご報告です。

=====================

第2部 対談「チャレンジ! つなげよう みんなの想いを」

対談者  吉武輝子さん(評論家)  吉永みち子さん(作家・ルポライター)

吉 武:吉永みち子さんと二人で,人生100年時代の生き方を一緒に考えていきたい。私の横にあるのは酸素ボンベ。私は30年に渡って病気のデパートのオーナーをしている。今は酸素ボンベがないと人並みに呼吸ができなくなってしまった。人生50年時代は「元気に生きてころりと死ぬ」が実現で
きた。ところが人生100年時代になり、体の部品はチェンジできないので、病みながら老いていく。このような時代をどのようにチャレンジして楽しく生きるかですが、いかがですか。

吉 永:今日はなんだか疲れがでていて、しかも道に迷いましてね。
ようやくたどり着いたら、おしゃれなものをゴロゴロころがして、酸素を入れている吉武さんがいらっしゃった。でも、出てくる声が凄く元気。そうすると20年も年下の私が、疲れたのって言っている場合じゃない。と思った瞬間にシャキッとした。気分の問題って凄く大きい。もうダメだと言っている人を見ていると同じ様な感じになる。だけど、こういう生き方をするとまだまだいけるぞ。という人と接すると元気のやりとりが出来る。実は私は元気そうに見えて、入院歴は9回。中学1年に骨髄炎にかかり、後は炎症系が多かったですね。今は心臓の持病で2ヶ月に1回病院へ行って薬を飲んでいる。いつ死んでもいいけど、今は部屋が汚いので、このまま死ぬと発見されたときに強盗殺人だと間違われてしまうから死ねない。

吉 武:立派な病気のオーナーですね。私は1977年参議院の全国区に立候補し23日間に全国を廻った。選挙活動はあまり向かないけど、女性の誰か出なければ、今後出たい人のためにならないとやせ我慢の美学で立候補した。でもそれがたたって膠原病になった。そして5年前に大腸癌になった。その時には神様を恨んだ。一人になった時にごうごうと泣いて、一晩泣いたら元気になった。

吉 永:私は父から女は泣いてもいいことはない。泣いてる暇があったら、なにかやることを探せと言われて育った。父親が60歳の時の子だったので、父は母親のために男の子をと思って子供を持ったら、女だったので非常に落胆したらしい。お母さんの面倒を見て欲しい、その為には働いていかなければいけない。働き続けて行く為には、泣いちゃいけない。どうやって金を稼ぐかを考えろと言われた。

吉 武:お医者さんからは、笑うと抗体が沢山できるからまず笑え。そして命を再生する為には泣けと言われた。私も頑張って生きてきたから泣く習慣がなかった。癌がIII期~Ⅳ期と言われた時は、人間の無力さを感じごうごうと泣いた。でも泣いた後は魂の再生するすがすがしさを感じた。それからは人前では笑って抗体をつくる。一人になったら泣いて命を再生することにしている。だから泣きなさい。

吉 永:親が泣くなと言ったので、どうしても踏ん張ってしまう。私は泣かない代わりに、泣きたい様な窮地に追い込まれると、最悪のストーリーを考えて最後にどうなるかという状況を理解すると安心する。

吉 武:去年入院中に大分でボランティアの講演予定があった。どうしても行かなければならない。その時初めて酸素ボンベを使うなら許可すると言われた。講演のテーマは「美しく老いる」。これ持って出て行って弁解したら、テーマが違ってしまう。前日に考えて、膝の上までスリット入りのロングドレスを着て、この酸素ボンベを持って、弁解せず、いかに他人に支えられて新しい命を再生して生きていくかを1時間半しゃべり続けた。実は講演の前にデザイナーの友達に洋服に合う酸素ボンベカバーを作ってもらっていた。
おしゃれをしてこれを引いて堂々と歩いている。そして自分も元気になり、周りも元気にするという見本を示している。

吉 永:今まで出来ていたことが出来なくなってしまうと、長生きすることを喜べないが、吉武さんにこんな事もできると、先に見せてもらうと励みになる。一度家にいると、外に出るのが大変になる。でも一歩踏み出して外に出るというのが大事。

吉 武:私は褒められると元気になる。人間は褒められないとウキウキ元気に生きることが出来ない。褒められ上手が楽しく生きるコツ。自分を肯定出来なければ、人も肯定できず良い関係が作れない。自分を肯定するために鏡でまず自分を肯定する。鏡は常に「綺麗よ」と言ってくれる。

吉 永:年を取った人を元気にするために、若い人からもっと褒めてもらいたいね。若い人の方が保守的で、この年になったらこういうのを着ている方がいいって決めてしまう。私たちにはそれを跳ね返すパワーがなければいけない。そのためには「鏡よ、鏡よ、鏡さん」ってこれ重要ですね。

吉 武:「世界で一番きれいなのは私でしょ?」鏡は「そうよ。女王様」って言ってくれる。これで元気になれる。そして何かをやり遂げると自分で自分にご褒美を出す。執筆に行き詰まった時には 自分に「これを書いたら、ブランドのお洋服買ってあげるわよ」って言う。そうするとちゃんと書きあげられる。そしてちゃんと買う。空手形だしていたら次に通用しないでしょ。

吉 永:褒めてくれる人を見つけるのはむつかしい。でも自分自身で自分を褒める方法がいいですね。私は困った時には、よく自分の困っている状況を実況中継しますね。口に出した瞬間に毒がでて行く。困った状況であっても、誰に頼るのではなく、自分でやるしかないとわかり乗り切れる。

吉 武:他人のおだてにも上手に乗れる方がいい。「病気」はするけど「病人」にはならんぞ。というのが人生のテーマ。病気をしても病人にならないためには、人のおだてに乗る。そしてどんな辛い時でも1オクターブ高い声で電話を取る。「元気そうね」「あら元気よ」って言っている間にお互い元気になってくる。男も女も暮らしのことは自分でやる。命の自立は自分でやらないと、次の世代の人がつぶされていく。

吉 永:仲の良い夫婦でもどちらかが先に逝く。一人になった時にどれだけ明るく強く生きていけるか。受け止める強さを鍛えておかないといけない。病を病としなければ病にならず。

吉 武:年を重ねることは楽しい。家族が何人いようと、どんなに仲の良い夫婦でも所詮死ぬときは一人。孤独死は人間の自然死。孤立死との違いを見極めていれば、相手に対して優しくなり、金持ちではなく人持ちになれる。これによって良い関係がつくられる。

吉 永:私はよく「一人暮らしですか?寂しいですね」と言われるがそうではない。大勢の中にいて感じる孤独ほど深い孤独はない。

吉 武:おしゃれを楽しむ。人のおだてにのり、新しい事にチャレンジすることで自分の知らない才能に巡り会っていく。そして医者と良い関係をつくる。後輩達のために、石のひとつも取り除いていく懐の深い先輩になる。これが病気にならないようにする最大のコツだと思う。

吉 永:まったくそのとおり、私にも後輩が一杯います。年下の人たちの事を思えば少しは踏ん張れます。    
                         (文責:佐久間聡子)

スポンサーサイト

テーマ:千葉県 - ジャンル:地域情報

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://nanohanakai.blog50.fc2.com/tb.php/105-29e9d55c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad